溶射

よくある質問 溶射編

溶射について長門メタリコンがよくお受けするご質問です。 問題解決Q&Aもご参照下さい。

その他溶射に関することでしたらお気軽にお問い合わせください。

Q01.どのような材質のものに溶射できますか?
金属、セラミック、ガラス、プラスチック、紙、石、木材等に溶射出来ます。但し、母材が金属以外の場合は溶射材料との組み合わせで溶射が付着し難いものもあります。
Q02.加工出来る製品の大きさはどれ位ですか?
小さなもので10mm角位。当社工場内で出来る最大のものは長さ15m、重さ15トン迄です。
Q03.素地との密着強さはどの程度ありますか?
溶射材料、加工条件で変わりますが密着強さの比較的低い材料で3~5N/mm2程度、少し良い材料では10~20N/mm2以上あります。(市販接着剤で10~27N/mm2)
Q04.溶射の熱影響は心配ありませんか?
製品の表面温度は100℃位迄に管理しながら作業しますので通常それ程心配はいりませんが、条件によっては歪みが生じる場合がありますので事前にご相談下さい。
Q05.納期はどれくらいかかりますか?
加工する仕様、製品の大きさ面積により変わりますが、通常3日~1週間位です。
Q06.価格はどれくらいですか?
仕様により大きく変わります。加工条件をご提示頂けましたらお見積もり致します。
ご依頼の仕様と加工面積が基準となります。
Q07.溶射の膜厚はどれくらい必要ですか?
目的により変わりますが下記を標準的な目安にして下さい。
1.防錆・防食で溶射後に塗装をすることを前提にするなら最小膜厚40~150μm
2.耐熱のアルミ溶射では最小膜厚120~200μm
3.その他目的および溶射材料により最小膜厚25~500μm
Q08.溶射された板を曲げても皮膜が剥がれませんか?
金属溶射なら少し位であれば曲げた母材に追随します。(セラミック溶射は不可)
大きく曲げると溶射皮膜にクラックが生じ剥離する場合もあります。
Q09.溶射をした肌はどれ位の粗さになりますか?(粗さ表示は JIS B0601-1994)
溶射材料・条件により幅がありますが通常はRa15~40μm、Rz80~200μm位です。
目的により条件調整すればRa10~70μm、Rz50~300μm位の範囲で加工可能です。
Q10.溶射をして何年くらい防錆効果がありますか?
環境にもよりますが、溶射をして適正な封孔処理・塗装をすれば10~20年以上もちます。(初回メンテナンス迄の期間)
Q11.封孔処理と塗装はどうちがうのですか?
封孔処理も一種の塗装ですが、溶射皮膜にあるピンホールを樹脂等で埋める処理を言います。特別に封孔処理剤を用いる場合もありますが、上に塗る塗料をシンナーで十分希釈してピンホールに浸透し易いようにして塗装することもよく行われます(ミストコートと呼ぶ)。その後普通の塗装をします。
Q12.化学薬品に対する耐食性はどうですか?
溶射皮膜には通常ピンホールが存在しますので、溶射被膜に耐食性があっても母材まで薬品が浸透すれば腐食を受けます。その薬品に耐える封孔処理剤がある時のみ溶射の適用が可能になるので、慎重に検討する必要があります。
Q13.亜鉛やアルミニウムの防錆目的の溶射も封孔処理や塗装をしないといけないのでしょうか?
亜鉛やアルミニウム及びそれらの合金の溶射皮膜は、小さな傷やピンホールがあっても犠牲防食機能があるので長期間母材を錆・腐食から守ります(自ら先に酸化・腐食を受けることにより母材を守る)。しかし、より長持ちさせたい、汚れが付着すると取れにくい、回りの建物・設備の色に合わせる、等の理由からこれらの溶射でも封孔処理及び塗装をするのが普通です。
Q14.塗料との密着はどうですか?
塗料が溶射皮膜のピンホールの中に浸み込み根を張ったようになり、密着性は非常に良好です。
Q15.溶射皮膜は母材にどのようにして付着しているのですか?
ブラストされた凹凸のある表面に溶射粒子がからみついて皮膜を形成します。その原理を投錨効果(アンカー効果)と呼んでいます。MoやNi-Al系等の溶射材料は、母材に融着するので表面を清浄化すれば平滑面でも溶射が可能です。
Q16.塗装と溶射の違いを教えて下さい。
塗装を「厚膜ジンクリッチペイント+塗装」、溶射は「亜鉛溶射+塗装」として比較します。(両方とも塗装にはミストコートを含む)
1.塗装は広い面積でも早く処理出来るが乾燥に時間がかかり、通常翌日までその上には塗れません。溶射は作業に時間がかかっても作業後直ぐに塗装が出来ます。(納期短縮可能)
2.防食機能および耐食性は通常溶射が勝ります。
3.初期費用は溶射の方がやや高くなりますが、メンテナンスの費用を考慮した長期の費用では割安となる場合が多くなります。
Q17.溶融亜鉛メッキと亜鉛溶射の違いを教えて下さい。
主な違いは下記の通りです。
1.防食機能はほぼ同等ですが、塗装をしない場合の亜鉛の消耗は溶射の方が早い傾向にあります。
2.塗装する場合塗料との密着は溶射の方が優れています。
3.メッキのようにタレや溶融亜鉛の固まりの付着が無いので、塗装後の仕上がりは溶射の方が綺麗ですが、塗膜のツヤは出にくく半ツヤ状態に仕上がります。
4.コストは溶射の方が高くなります。
5.薄板や筐体は熱歪みや湯だまりの問題で溶融亜鉛メッキには不向きですが、溶射ではそれ程問題なく加工出来ます。
6.製品の一部のみメッキするのは大変ですが溶射なら比較的容易です。
Q18.亜鉛溶射とアルミ溶射のどちらを選べば良いでしょうか?
選択の基準は下記の通りです。
1.犠牲防食機能は亜鉛の方がアルミニウムより勝っています。
2.アルミニウムは酸化皮膜が比較的安定しており、溶出による消耗が亜鉛よりもはるかに少なく、塗装をしなくてもかなり長期間保護皮膜として機能します。
3.海岸地帯、海水、工場地帯の環境では亜鉛よりアルミニウムの方が耐食性が優れています。尚、塗料にはアルミニウムリッチな防錆下塗り塗料は無く、又アルミニウムメッキよりアルミ溶射の方が耐食性は良好です。
4.亜鉛はアルカリに強く、アルミニウムは酸に強い。生コンのアルカリ性の強い液に触れるとアルミニウムはかなり腐食を受けるので、建築・土木関係でアルミ溶射を適用する時は注意が必要です。(使用可能ph域:Zn6.5~12、AL4~8)
5.温水には亜鉛は不適でアルミニウム(70℃位迄)を選択すべきです。
6.550℃迄の高温酸化防止にはアルミニウムが適しています。

▲ページの先頭へ