ブラスト技術資料

ブラスト材の粒度

1,研磨材の粒度(溶融アルミナ、炭化珪素等)
研磨材粒度(JIS R6001-1998) 粗粒の種類と粒度分布(抜粋)
粒度 100%通過しなければならない試験用ふるい。(1段) 一定量までとどまってもよい試験用ふるいとその量
(2段)
一定量以上とどまらなけばならない試験用ふるいとその量
(3段)
二つのふるいにとどまったものを合せて一定量以上にならなければならないそれぞれの試験用ふるいと
その量(3段+4段)
最大3%まで通過してもよい試験用ふるい(5段)
μm μm % μm % μm % μm
F16 2000 1400 20 1180 45 1180 1000 70 850
F20 1700 1180 20 1000 45 1000 850 70 710
F22 1400 1000 20 850 45 850 710 70 600
F24 1180 850 25 710 45 710 600 65 500
F30 1000 710 25 600 45 600 500 65 425
F36 850 600 25 500 45 500 425 65 355
F40 710 500 30 425 40 425 355 65 300
F46 600 425 30 355 40 355 300 65 250
F54 500 355 30 300 40 300 250 65 212
F60 425 300 30 250 40 250 212 65 180
F70 355 250 25 212 40 212 180 65 150
F80 300 212 25 180 40 180 150 65 125
F90 250 180 20 150 40 150 125 65 106
F100 212 150 20 125 40 125 106 65 75
F120 180 125 20 106 40 106 90 65 63
F150 150 106 15 75 40 75 63 65 45
F180 125 90 15 63 40 63 53 65 -
F220 106 75 15 53 40 53 45 60 -

一般研磨材用微粉の種類と粒度分布(抜粋)
累積高さ3%点の粒子径
(ds-3値)
累積高さ50%点の粒子径
(ds-50値)
累積高さ94%点の粒子径
(ds-94値)
累積高さ3%点の粒子径
(ds-3値)
累積高さ50%点の粒子径
(ds-50値)
累積高さ95%点の粒子径
(ds-95値)
光透過沈降法 沈降試験法
F230 82以下 53.0±3.0 34以上 77以下 55.7±3.0 38以上
F240 70以下 44.5±2.0 28以上 68以下 47.5±2.0 32以上
F280 59以下 36.5±1.5 22以上 60以下 39.9±1.5 25以上
F320 49以下 29.2±1.5 16.5以上 52以下 32.8±1.5 19以上
F360 40以下 22.8±1.5 12以上 46以下 26.7±1.5 14以上
F400 32以下 17.3±1.0 8以上 39以下 21.4±1.0 10以上
F500 25以下 12.8±1.0 5以上 34以下 17.1±1.0 7以上
F600 19以下 9.3±1.0 3以上 30以下 13.7±1.0 4.6以上
F800 14以下 6.5±1.0 2以上 28以下 11.0±1.0 3.5以上
F1000 10以下 4.5±0.8 1以上 23以下 9.1±0.8 2.4以上
F1200 7以下 3.0±0.5 1以上 20以下 7.6±0.5 2.4以上

2,ブラスト処理用金属系研削材 JIS Z 0311-1996  粒度分布 (要約抜粋)
ブラスト材 粒度表示 上限~下限(mm) 中心粒径(mm)
スチールグリット G120 1.40~0.71 85%以上 1.41~1.00 75%以上
G100 1.18~0.425 80% 1.18~0.71 70%
G70 1.00~0.30 80% 1.00~0.425 70%
G50 0.71~0.18 75% 0.71~0.30 65%
G30 0.425~0.125 75% 0.425~0.18 65%
G20 0.30~0.075 70% 0.30~0.125 60%
スチールショット S170 2.00~1.18 97%以上 2.00~1.40 85%以上
S140 2.00~1.00 96% 2.00~1.18 85%
S120 1.70~0.85 96% 1.70~1.00 85%
S100 1.40~0.71 96% 1.40~0.85 85%
S80 1.18~0.60 96% 1.18~0.71 85%
S70 1.00~0.50 97% 1.00~0.60 85%
S60 0.85~0.355 97% 0.85~0.425 85%
S40 0.60~0.18 90% 0.60~0.30 80%
S30 0.425~0.125 90% 0.425~0.18 80%

3,ブラスト処理用非金属系研削材 JIS Z 0312-1996  粒度分布 (要約抜粋)
粒度範囲 0.2
~0.5
0.2
~1.0
0.2
~1.4
0.2
~2.0
0.2
~2.8
0.5
~1.0
0.5
~1.4
1.0
~2.0
1.4
~2.8
上段ふるい目 0.5 1.0 1.4 2.0 2.8 1.0 1.4 2.0 2.8
最大残量% 10 10 10 10 10 10 10 10 10
下段ふるい目 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.5 0.5 1.0 1.4
最小残量% 85 85 85 85 85 80 80 80 80
下段ふるい目 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.5 0.5 1.0 1.4
最大通過量 5 5 5 5 5 10 10 10 10

(注、この規格は、ブラストに用いる珪砂、溶融アルミナ、各種スラグ等のついて定めたものだが、ブラスト用の溶融アルミナは、通常上記1,研磨材の粒度で市販されている。)

各種ブラスト材の特色

各種ブラスト材の特色
ブラスト材 特徴・用途
スチールグリット 鋳鉄、鋳鋼の角張った鉄粉で、下地処理、スケール落とし等に幅広く使用する。
硬さ:鋳鉄グリットHv700~850、鋳鋼グリットHv570~690(エッチング用Hv790~950)
スチールショット 鋳鉄、鋳鋼の玉で、主として自動ショット機によるスケール落とし、鋳物砂落とし、バリ取り及びショットピーニングに使用される。尚、高価だがステンレス製のものもあり。
硬さ:鋳鉄ショットHv700~850、鋳鋼ショットHv310~460(ピーニング用Hv430~540)、
SUS304ショットHv240~350
カットワイヤー スチールワイヤー等を細かく切断して作ったもので、耐久性が良くスチールショットと同様の目的に使用される。スチール以外にもステンレス、ニッケル、アルミニウム、亜鉛、プラスチック等の材質のものもあり、これらは主としてステンレス、非鉄金属製品をブラストする際に用いる。
アルミナ 溶融アルミナを粉砕して作った研磨材の粉で、硬度の高い鉄鋼製品や、ステンレス、非鉄金属製品をブラストする際に用いる。粒度の細かいものは、精密なブラストや装飾・化粧仕上げ用に使用される。
硬さ:Hk2,000~2,050
珪砂 天然の砂と砕石して作ったものとがあり、下地処理・スケール落とし等に使用され、ステンレス・非鉄金属製品用としても用いる。また、出張工事等でブラスト材の回収が困難な仕事にもよく用いる。
硬さ:Hk620~820
スラグ 鉱石の精錬スラグ(鉱滓)を粉砕したもので珪砂と同様の用い方をする。カラミとも呼ぶ。
硬さ:CuスラグHk560~680
ガラスビーズ ガラスの小さな玉で、精密部品のスケール落とし、汚れ落とし、バリ取り、ピーニング及び化粧仕上げに使用する。真空装置関係のスケール落とし、表面粗さの減少にも使用する。

ブラストの仕上げ等級 除錆度

1,JIS Z 0313-1998 素地調整用ブラスト処理面の試験及び評価方法 表2 除せい度
除せい度 鋼材表面の状態
Sa1 拡大鏡なしで、表面には、弱く付着したミルスケール、さび、塗膜、異物及び目に見える油、グリース、泥土がない。
Sa2 拡大鏡なしで、表面には、ほとんどのミルスケール、さび、塗膜、異物及び目に見える油、グリース、泥土がない。残存する汚れのすべては、固着している。
Sa2 1/2 拡大鏡なしで、表面には、目に見えるミルスケール、さび、塗膜、異物、油、グリース及び泥土がない。残存するすべての汚れは、そのこん跡が斑点又はすじ状のわずかな染みだけとなって認められる程度である。
Sa3 拡大鏡なしで、表面には、目に見えるミルスケール、さび、塗膜、異物、油、グリース及び泥土がなく、均一な金属色を呈している。

ブラストに先立って、厚い錆層、油、グリースや泥土は除去する。
(ISO8501-1写真集の写真と比較して合否を判定)


2,SSPC 表面処理規格(要約抜粋)
(SSPC:Steel Structures Painting Council(U.S.A.) 米国鋼構造物塗装協会)
仕上げ等級 SSPC記号 仕上げ基準 ISO相当
完全清浄ブラスト
(White Metal Blast Cleaning)
SP5 全ての錆・ミルスケール・ 塗料その他異物を除去する Sa3
完全清浄に準ずるブラスト
(Near-White Blast Cleaning)
SP10 全ての異物を完全に除去。極めて軽微なくもり・条痕、錆の染み・ミルスケール・酸化物等の軽微な残滓は容認。1平方インチ当たり95%以上は残滓がないこと。 Sa2 1/2
経済的ブラスト
(Commercial Blast Cleaning)
SP6 少なくとも1平方インチ当たり2/3は錆・ミルスケールの残滓がないこと。 Sa2
軽いブラスト
(Brush-off Blast Cleaning)
SP7 固く付着したミルスケール、錆及び塗膜の残滓を除き全ての異物を除去する。 Sa1

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